地球環境問題を深刻化させている酸性雨・オゾン層の破壊・砂漠化・水質汚染汚濁・光化学スモッグ・有害大気汚染物質等の影響・原因を記載してみます。
酸性雨とはpH5.6以下の雨のことをいいます。pHとは酸性の強さのことです。
pH7を中性として、数値が小さくなるほど酸性が強くなります。
そのことから、下の図のようにヨーロッパの大部分で酸性雨が降っていることになります。
特にドイツなどのヨーロッパ中部では、pH4に近い強い酸性雨が観測されています。
そのため、酸性雨の影響でヨーロッパでは森林破壊が広がりました。
オゾン層破壊の影響によって、地表に紫外線が大量に降り注ぎ、皮膚がんや白内障などの健康被害をもたらしています。 主なオゾン層破壊の原因はフロンである。
砂漠化の影響は深刻化していて、熱帯林は1年間で地球上から日本の面積の約3分の1消失している。
砂漠化の要因は異常気象と森林破壊です。
特に森林破壊は人為的要因であるため、留意が必要です。
森林破壊の要因は、焼畑農業の展開・薪炭材の過剰採取・森林伐採・過放牧・酸性雨等による土壌浸食・地力の低下です。
◎隣国中国の砂漠化は日本にとっても無視することができない。
砂漠化が進めば進むほど、春先の黄砂の影響が大きくなるからである。
黄砂は有害大気汚染物質も取り込むため、健康被害が発生する可能性がある。
今後、砂漠化により黄砂がひどくなれば、日本でも有害大気汚染物質による公害の被害が拡大する懸念がある。
水質汚染・水質汚濁の原因は工場・家庭からの排水です。 排水に含まれる窒素やリンは、養分となって水中の藻や植物性のプランクトンを増殖させる富営養化をおこし、その影響で赤潮が発生しています。
有害大気汚染物質は工場や自動車から排出される排気ガスにより発生しています。
そして夏になると、光化学スモッグを引き起こす原因にもなります。
都市で排出される二酸化炭素やフロンなどの排気ガスが地球から宇宙へ放出するエネルギーの一部を吸収・反射をすることによって、地球の気温を上昇させている。
※地球温暖化は気候システムを変化させている。
それによって記録的な大雨が降る地域が出てきたり、逆に今まで雨が降っていた地域がほとんど降らなくなったりするなど、各地で異常気象に見舞われるようになる。
このことから、砂漠化の原因の1つは地球温暖化であるといえます。
酸性雨・オゾン層の破壊・砂漠化・水質汚染・水質汚濁・光化学スモッグ・有害大気汚染物質等の対策は、国境を越え、地球規模で考え、国際的に協力して解決にあたらなければ効果はありません。
これらの取り組みは、国や団体はもちろんのこと、地球全市民が協力して実現させていくべきである。 地球環境を考え、環境を保全していくことは人類共通の利益である。
日常的に環境保護への努力をすることが重要である。
電気や水は無駄にしない、不法投棄をやめる・排気ガス規制など、地道な取り組みが大きな成果をもたらす。
加工貿易輸出に依存する経済システムから国内循環型経済システムを形成していく必要があります。 具体的には、製品を日本で消費し、そのごみをリサイクルし、それを再利用する経済システムが構築できたらと思います。
■メリット
・国内のリサイクル製品を使用することにより、原材料の海外からの輸入量を減らす効果もあるので、海外依存度を下げることができる。
・環境破壊を抑えられるので、地球に貢献することができる。
消費者が不用品買取による収入を得られるレベルまでリサイクルが発展すれば、持続的発展可能な経済システムが成立する。